いつか「ほんと」になれたら


「咲凜は大切な妹だと思うし、大好きだよ」
「…じゃあ、なんで、避けたりしたの?」
「エリックが羨ましかったから、かな」


 大好きなら、前みたいに優しくしてくれてもよかったじゃん。
 責めるように見つめると、燐人くんは悲しげに息を吐く。

 その所作は、とてつもなく様になっている。
 

「咲凜は…、俺が父さんと母さんに、何かあったら咲凜を守るように言われてきたの知ってる?」
「知ら、ない」


 完全に初耳だったけど、心配性なお父さんやお母さんは言いそうなことだ。
 ひとりで勝手に納得するわたしの様子を伺いながら、燐人くんは続ける。