いつか「ほんと」になれたら



 エリックと会えて嬉しかった話も、やっぱり他でもない燐人くんに聞いて欲しかった。
 よかったね、おめでとうって笑って欲しかった。

  
 また昔みたいに戻れたと思っていたけど、やっぱり冷たくされてしまった。
 燐人くんは……、わたしのことが嫌いなのかな。

 わたしのことは一応心配してくれたけど、でも元気なのを見たらその気も失せたんだと思う。


「なんでわたしと話してくれなかったの? なんで避けるの? …そんなにわたしのこと嫌い?」


 寂しくて、悲しくて、辛くって、つい心の中にずっとあった疑問をぶつける。
 ぼろぼろと目から溢れていく涙は、今のわたしの気持ちと一緒でしょっぱい味がする。

 そんなわたしを見て、燐人くんはそっとため息をついて、こんな言葉をこぼした。
 

「……違う。()だよ」


 ………逆?