いつか「ほんと」になれたら


 そんなことを考えると、胸がぽかぽかと温かい気持ちになる。

 
「どうして泣くの?」
「嬉しかった、からかな」 


 ほかほか温かくなって、ふわふわと安心して、自分でも気づかないうちに雫が頬を伝う。
 それに燐人くんが気づいてくれたことが、ものすごく嬉しい。

 今なら、わたしの話も聞いてくれるかな。蘇る期待を胸に、笑顔で話を切り出す。


「あのね、燐人くん」
「何?」