いつか「ほんと」になれたら

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 えみりー関連で仲良くなって、一緒に過ごしている間に気づいたことがある。
 おそらく、本人には自覚がないけど、燐人先輩はえみりーのことが特別に好きだ。

 でも、燐人先輩がえみりーの、たったひとりの特別になることはない。
 だからこそ放って置けない。うちはえみりーのことも、燐人先輩のことも大切だから、この2人には仲良くして欲しいと思う。


「絶対に、大丈夫です。うちも協力するので」 


 親友であるえみりーの情報を、少しは流してもいいと思ってしまうくらいには、応援している。そう付け加えると、燐人先輩はぱちりと瞬きをした。

 血は繋がっていないくせに、驚いた時の表情はえみりーとそっくりだ。

 
「ありがとう。芽蕗ちゃんの“絶対”は誰よりも信用出来るんだよな」
「そうですね!」


 この兄妹は、絶対に仲直りできる。ううん、うちと艾葉が仲直りさせる。
 燐人先輩も含めて全員幸せにならないと、えみりーの望むハッピーエンドじゃない。


 無邪気な親友の笑顔を思い浮かべながら、うちは燐人先輩の目を見つめ返した。