まず、幼い頃に絵本のことをからかっていた2人組だったかの男子たちも、おそらく咲凜に気があるだろう。
次に燐人。まだ確信はないけど、少なくとも僕はそう思っている。
あとは念のため名前を挙げておく。絵本の王子、つまりは僕。
僕の知る限りでも、咲凜に恋愛感情を抱いている(または予備軍)のは全部で4人。
……本当に油断ができない。
「わたしも今ね、同じこと考えてたの!」
「そうなの? 僕たち、気が合うのかも」
「えへへ、嬉しい」
“喜んでもらえてよかった”なんて、ありふれた感想でも咲凜と同じことを考えていたなら嬉しい。
たとえ今のが偶然だったとしても、これから気を合わせていけばいい。
そもそも僕に感情をくれたのが咲凜だから、考え方は基本的に似てるって思ってるけど。
咲凜が僕の大部分を占めているみたいで嬉しい。まぁ、実際その通りだ。
「…エリック」



