「おめでとう! ほんとによかったねぇ、ぐすっ」
「もう純恋さん……ほら、泣かないの」
「だってぇ…」
ことあるごとに咲凜を本当の家族のように扱ってくれる純恋さん。そんな純恋さんに寄り添っている艾葉さん。
咲凜は2人にも僕の話をしていたそうで、普通なら叶わない咲凜の恋が叶ったと、自分のことのように喜んでいた。
この恋が叶わないと思っていたのは、僕だって同じだ。
優しくて可愛くて、明るい咲凜は、純恋さんみたいな友達の親御さんにだって大事にされる。
咲凜が相手を好きになったなら、振り向く男だって多いはず。
というか、何もしなくても咲凜に惚れる男も、咲凜が気づいていないだけで沢山いるはずだ。



