翌朝、バラ園に納品に行ったら、園長さんが顔を出してくれた。
「こないだ卸してくれたバラが人気でね、品評会に出さないかって声がかかってるんだ。どうかな?」
「ありがとうございます! ぜひ、お願いします!」
「そしたら、これ」
差し出された紙には、品評会の要項がまとめてあった。それをありがたく受け取って、帰った。
帰ってから調べてみたら、品評会と販売も兼ねてるみたいだった。
「……藤乃さん、誘ってみてもいいかなあ」
たぶん、誘えば来てくれる気がする。金曜から日曜までやってるから、どれか一日くらいなら……。
一方的に逃げといて、あれだけど。
でも、誘いたい。
私は藤乃さんの歩いてきた道を知らない。きっと、それは藤乃さんも同じ。
だったら、私から知ってもらう努力をしても、いいのかもしれない。
「瑞希ー、やっぱり私が行くよ」
「へいへい、積むのはもう済んでるから、勝手にどうぞ」
「ありがと、お兄ちゃん」
「帰りにアイス買ってきてくれるなら、許す」
……妹に甘い兄だ。ハーゲン○ッツ、三つくらい買ってあげよう。
「こないだ卸してくれたバラが人気でね、品評会に出さないかって声がかかってるんだ。どうかな?」
「ありがとうございます! ぜひ、お願いします!」
「そしたら、これ」
差し出された紙には、品評会の要項がまとめてあった。それをありがたく受け取って、帰った。
帰ってから調べてみたら、品評会と販売も兼ねてるみたいだった。
「……藤乃さん、誘ってみてもいいかなあ」
たぶん、誘えば来てくれる気がする。金曜から日曜までやってるから、どれか一日くらいなら……。
一方的に逃げといて、あれだけど。
でも、誘いたい。
私は藤乃さんの歩いてきた道を知らない。きっと、それは藤乃さんも同じ。
だったら、私から知ってもらう努力をしても、いいのかもしれない。
「瑞希ー、やっぱり私が行くよ」
「へいへい、積むのはもう済んでるから、勝手にどうぞ」
「ありがと、お兄ちゃん」
「帰りにアイス買ってきてくれるなら、許す」
……妹に甘い兄だ。ハーゲン○ッツ、三つくらい買ってあげよう。



