(これが、恋ってやつなのか)
今からこんなで大丈夫なのかと緊張を通り越して少し不安になってきた。
それを誤魔化すために、私は早々に目をつむり先ず元の姿に戻った。
「よし、行こうか!」
「……」
いつものように手を差し出すが、ラディスがその手をなかなか握ってこなくて首をかしげる。
「どうした?」
「本当に、もう身体は平気なのか?」
「え? あぁ、もう平気平気!」
笑いながら頷くが、ラディスはなんだか納得できていない様子だ。
「……試してみるか」
「え?」
小さく言うなりラディスは急にこちらに距離を詰めてきた。
ドキッとまた胸が大きく鳴って、直後、まだ力を使っていないのに身体がふわりと浮いた。
――へ?
「この状態で飛ぶことは出来ないか?」
間近で聞こえた声の方を見上げれば、すぐそこにラディスの端正な顔があって。
「へぁ!?」
思わずそんな変な声が出てしまっていた。



