妙な間があいて、イリアスはハッとしたように目を大きくした。
自分が口にした可笑しなセリフに気付いたらしい。
それからブンブンと大きく両手を振った。
「いやお前のことじゃなくて! ――や、お前のことか。いやいや、でも変な意味じゃなくて!」
「あ、ああ」
(変な意味ってなんだよ)
そう思ったが、焦りまくっているイリアスを見てそこはあえて突っ込まないでおいた。
「だ、だから、バレないように十分に気をつけろってことで……」
と、イリアスはそこでぴたと動きを止めた。
「そういえば、一応確認なんだけどさ」
「ん?」
「お前の正体知ってるのって、団長と俺の他に誰かいるのか?」
確かに、この先のことを考えてそこはちゃんと伝えておいた方がいいだろう。
「キアノス副長も知ってる」
「副長も知ってんのか!」
「ああ、呪いを解く時に、仕方なくな」
「そうだったのか……じゃあ、この3人ってことだな」
頷こうとして、あっと思い出す。



