「てか、俺ら遠征から帰ってきて疲れてんだよ。静かに飯食わしてくれねーか?」
「あ、ああ、そうだったな。悪ィ悪ィ」
そうしてツンツン頭は素直に席を立った。
「んじゃあな、トーラ!」
「ああ」
食堂を出ていく奴らを見送っていると、イリアスが短く息を吐いた。
「お前さぁ、あいつらに気を許しすぎだっつーの。評判悪いの知ってんだろ? てかお前だって酷い目に遭ったじゃねーか」
「酷いって言っても突き飛ばされただけだし。それに意外と仲間想いの連中だってわかったしさ」
笑いながら食事を再開すると、イリアスは呆れたように続けた。
「そうじゃなくてさ……」
「?」
ラザニアを頬張りながら私は首を傾げる。
するとイリアスはもう一度大きな溜息を吐いてこちらを軽く睨んだ。
「……とにかく、バレないように気を付けろってこと。今だってヤバかっただろ」
「うっ」
確かに、まさかの流れに驚いたけれど。
「ん。ありがとな。助けに入ってくれて。気を付けるよ」
「お、おう」
お礼を言うとイリアスは照れてしまったのか、私から視線を外しラザニアを口いっぱいに押し込んだ。



