その言葉の意味が瞬時には理解出来なくて。
「――えっ!?」
私は思わずガバっと起き上がっていた。
「ど、どういうこと?」
「理由は俺にもわからないが、物心ついた頃から俺は度々お前の夢を見ていた。――俺と同じく親のいない少女の夢を……」
彼は穏やかな口調で続けた。
「夢で見るその世界は全てのものが真新しく輝いていてな。しかしそこに、いつも寂しそうな少女の姿があった。彼女にも親がいないのだと気づいて、俺はいつしかそんな彼女に会ってみたいと思うようになった」
――夢で、私を……?
「そんなあるとき、俺は異世界から現れるという聖女の伝説を知った。俺は夢の中の少女がその聖女に違いないと悟った。そして、その聖女を守るとされる『聖騎士』になるのだと俺は生まれてはじめて夢を抱いた」
ラディスが誇らしげに言う。
「そうして今の俺があるんだ」
「……」



