男装聖女は冷徹騎士団長に溺愛される


「――あ、あのさ」

 私はラディスの腕の中で口を開く。

「ラディスに、訊きたいことがあるんだ」
「なんだ?」

 顔を上げて、なるべく真剣な目を向ける。

「私たちが森で初めて会ったとき、なんで私があの場所に現れるってわかったんだ?」
「!」

 予想通り、グリーンの目がいっぱいに見開かれる。

「あのときラディスが私を助けてくれたのはずっと偶然だと思ってた。でも、フレージアの話を聞いて、偶然じゃなかったのかもって」
「……」

 そして、私はドキドキとしながら続けた。

「もしかして、ラディスも聖女の血を引いてるのか?」