男装聖女は冷徹騎士団長に溺愛される


 ふわふわと雲の上にいるような心地でいた私は、頭を撫でられる感覚でゆっくりと目を開けた。

「おはよう」

 窓からはキラキラとした日の光が差していて、目の前にはキラキラとしたラディスの顔があった。

「……おはよう」

 相変わらず整った顔してんなーと思いながら私は挨拶を返す。

「体調はどうだ?」
「体調? 別に何も……」

 そう答えてから、私ははっきりと覚醒した。

「!!」

 がばっと起き上がって、自分が素っ裸であることに気づいて慌てて毛布で隠す。
 そんな私を見て枕に肘をついたラディスはふっと笑った。

「今更隠されてもな。昨日全部」
「わーーっ!」

 思わず遮るように声を上げていた。

(そうだ。私、昨日ラディスと……)

 ラディスも何も身にまとっていなくて、その逞しい身体を見てどんどん顔が熱くなっていく。
 昨夜は暗くてこんなにはっきりとは見えなかったし、頭がぼーっとしていたし。
 でも私は昨日、この身体に――。