「お前たちも無事だったか!」
「良かった、これで全員揃ったな」
先輩たちは私たちの姿を見て大いに喜んでくれた。
そして、そんな皆の前でラディスは言った。
「これ以上異変が起きる前に、この森を出るぞ」
「しかし、魔女のことは王陛下になんと……」
ハウリーさんが不安げに言うのを聞いて、私はハっとする。
そうだ。私たちが王様から賜った任務は、魔女フェリーツィアの捜索。
このまま城に戻ればその任務を果たせなかったことになる。
「魔女フェリーツィアは俺がこの手で始末した」
「!?」
皆の顔に驚きと動揺が走る。勿論私もだ。
そして彼が徐に取り出したものを見て、ぎょっとする。
それは、ふわふわと癖のある金髪の束だった。
フェリーツィアを見たことがある者だったらすぐに彼女のものだとわかるだろう。
(ど、どういうことだ……?)
一瞬、最悪な事態を想像して胸がざわついた。――でも。
「お前たちが消えた後、俺は森の中であの魔女を見つけた。捕らえようとしたが幻術を使おうとしたのでな、やられる前に斬った」
ごくりと誰かが喉を鳴らした。
でも私はその話を聞いて、それが全部彼の「嘘」なのだと気付いた。
傍らのイリアスと目が合う。彼もわかったのだろう。



