ぐっと手に汗を握る。
この姉妹がしたこと、そしてこの村の人々が考えたことは許せないけれど、その原因が私……「聖女」にあるというなら、このまま見過ごせない。
そもそも、私が聖女であることを隠し騎士になるなんて考えなければ、こんなことにはなっていなかったかもしれないのだ。
(やっぱり、皆が呪いに侵されたのは私の身勝手のせい……?)
そんな自分らしくない暗い考えを慌てて頭から振り払う。
――なんであれ、私の知るところで誰かが犠牲になるのは嫌だ!
それに、聖女の子孫であるという彼女たちにはまだ訊きたいことがたくさんある。
(向こうの世界に帰る方法だって、まだ見ていない)
ラディスだけなら……私が聖女だと知る彼だけならなんとか説得できるかもしれない。
でもイリアスがいる前で聖女の話は――。
「フェリーツィアは私よ!」
「!?」



