「結界ってのは?」
隣を走るフェリーツィアに訊く。
彼女は前を向きながらすぐに答えてくれた。
「この村に外の人間が迷い込んだりしないように、幻術でわからなくしているの」
幻術。
この森で不思議なことが起こるのはきっとそれのせいなのだろう。
フェリーツィアが悔しそうに続ける。
「でもきっとそれを姉さんが解いたんだわ。なんでそんなこと……」
「……」
と、先を行っていたフヌーディが足を止めた。
その場には想像よりもずっと多くの村人たちが集まっていて。
「早く仲間を出せ!」
(!?)
そのとき向こうから聞こえてきた怒声はめちゃくちゃ聞き覚えのあるものだった。
「ここにいるのはわかってんだからな!」
(イリアス……!)



