「お前は……!」
次いで聞こえたのはラディスの驚いた声だ。
気になり目を開けマントの下からそちらを覗き見て、私も思わず声を上げそうになった。
(フェリーツィア!)
間違いない。
闇に映えるふわふわとした金髪の彼女が驚愕の表情を浮かべ森の中にひとり立っていた。
「く……っ」
「待て!!」
背を向け森の奥へと走り出した彼女をラディスがすぐさま追いかけ私も立ち上がる。
そのときマントが頭からずり落ちてしまい慌ててかぶり直し急いで彼のあとを追おうとした、そのときだった。
「……見つけた……」
「!?」
すぐ背後で聞こえた声に驚き振り返ると、そこにいたのは今逃げていったはずの金髪の彼女、フェリーツィアで。
「……っ!」
声を上げようとして、しかしそれは声にならなかった。



