彼はソファに寝そべったままの私を見下ろし言った。
「話しても、構わないか?」
どきりとする。
彼はもうキアノス副長に全てを話すつもりなのだ。
でも確かに、もう誤魔化すのは難しそうだ。
それに、呪いについては掛けられた当人であるキアノス副長には知る権利がある。
「あの女がこんな凶行に出たんだ。下手に隠すより協力を仰いだ方がいいかもしれん」
……そうだ。
もしかしたらこれで終わりではないかもしれない。
彼女のターゲットがキアノス副長だけとは限らない。
副長は助かったけれど、緊急事態であることに変わりはないのだ。
「キアノスは信頼できる奴だ」
「……ん。わかった」
私も覚悟を決めしっかりと頷くと、ラディスはこちらに手を差し伸べた。
「立てるか?」
「う、うん」
その手を取ってソファからゆっくりと立ち上がる。
先程のようにふらついたりはしなかった。
「大丈夫みたいだ」



