すべての花へそして君へ③


 ……ま、まあ。そういうことで。これからもどうぞよろしく。

 ……ふふ。うんっ。末永く、よろしくね。

 笑い皺、つくるんだっけ。

 そうそう! だから、そうなると……向こう五十年は、一緒だね。

 ……何言ってんの。墓場まで一緒だよ。

 おう。ここで言うの勇気あるね……。

 死んだ後も、地獄の果てまで追い回すからよろしく。

 ちょちょ、なんで地獄になってるの!?



「ウォッホン!」

「「――!!」」

「フフフ。お次ハ、あなた方の番デス。ドウゾ、お静かニ」

「は、はい」

「度々すみません……」


 最後まで、どこか締まらないわたしたちだけど。

 ……でも、それでいい。それがいい。
 その方が、よっぽどわたしたちらしいから。



 ――だから。



 わたしたちは、わたしたちらしくいよう。
 わたしたちらしく、笑っていよう。


 きっとそれが、わたしたちの幸せの形だろうから。