『……一つ、訊かせて欲しい』
――何故君は、信じられるのだろうか。
『どうしてあなただったのか』
『…………』
『じゃあ、どうしてだと思います?』
『……え』
『どうしてあなたは、わたしのこと信じてくれるんですか?』
『いや、俺は……』
『信じてるでしょう?』
『…………』
『あなたはわたしのことを信じてる。信じられるのは……何故?』
『……それ、は……』
この、腐りきった世界を変えられる。歪み、蔓延る黒から救えると思った。
俺には彼女が、一縷の光に見えたんだ――……。
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