エンドロールは救いの詩を

その後俺の服の買い物にもナナは付き合ってくれた。
2人で服屋を巡っていたら、あっという間に夕方になっていた。
「もうこんな時間ですね」
「じゃあそろそろ解散しますか」
「そうですね!今日は本当にありがとうございました!」
「この前助けて貰ったお礼なんで...」
そんな話をしながらショッピングモールを歩いていると、ストリートピアノがあるのを見つけた。
「わぁ〜ピアノだ〜」
ナナはピアノの傍に駆け寄り、鍵盤を触る。
「弾けるんすか?」
「はい!こう見えてけっこう弾けるんですよ!」
そう言ってナナはピアノの椅子に座り、弾き始める。細くて綺麗な指から奏でられる音色はとても綺麗だった。
「...上手いっすね」
「えへへ、ありがとうございます」