エンドロールは救いの詩を

リクside
ナナから聞かされた事の顛末は酷いものだった。
「総理大臣は酷いコトをしていると思います。怒りだって感じてます。でも...」
「でも...?」
「あの人にも何かあるんじゃないか...そう思ってしまうんです...」
ナナはか細い声でそう告げる。
俺は映像内でふざけた施策を言っている姿しか見たコトがない。
その為、総理大臣に対して怒りしか感じていなかった。
しかしナナは何か違う面を感じ取ったのだろうか...。
「それでもキュースレー達をこんな酷い目に合わせて良い理由にはなりません」
俺の言葉にナナは表情を和らげる。
「そうですね...」
ナナとそんな話をしている中で、足音が聞こえてきた。
「一旦近くの部屋に逃げます」
そして俺は近くの部屋の扉を開けて入る。
机の下に隠れるように2人で潜り込む。
足音は次第に小さくなり、聞こえなくなった。
「...行きましょう」
ナナは自分の足で立ち上がった。俺はナナの身体を支えながら歩き、扉を開けた。
その先に居たのは総理大臣だった。
「お前は...!」
俺はすぐに拳銃を構え、ナナを後ろに隠す。
総理大臣は和かな顔をして立ちはだかる。
「この騒ぎの発端は君かな?」
俺は警戒しながら後退りする。
総理大臣の後ろに立つ数人の警官が俺に銃口を向ける。
俺は呼吸を整えながら答える。
「あぁ。こんなふざけたコトはやめさせねぇとな」
「ふざけたコト...ね...」
総理大臣の瞳が冷たい色になる。
その瞳からは何を思っているのか読み取れなかった。
「君はキュースレーの力をどう思う?」
「どうって...」
「どんな病気や怪我でも治す力を持った存在が急に現れた。怖いとは思わないか?」
「キュースレー達が沢山の人を助けてきた今までのコトを考えたら、怖いとは思わねーな」
「それなら言い方を変えよう。キュースレーのせいで立場を失って苦しい思いをする人達がいても、仕方がないと切り捨てるのが正解だと思うかい?」
「あんた...何を言って...」
総理大臣と話をしている中で複数の足音が聞こえてくる。
そして俺達が居る部屋に俺の仲間が入ってきた。