エンドロールは救いの詩を

俺はナナを探す為に走り回る。
仲間からの報告でナナは連れて行かれたと言われていた。
その為、今キュースレー達がいる檻の中には居ないと思った。
俺は普段は警官が使っているであろう部屋を片っ端から開けていく。
部屋は鍵もかかっておらず、開けては誰もいないコトを確認し、次の部屋を確認する。
そして10個目の部屋を開けた時だった。
机とソファが簡素に置かれている部屋。
俺の視界に映ったのは部屋の床に力無く座り込み、俯くナナだった。
「ナナ!」
俺はすぐにナナの傍に駆け寄る。
ナナは両手と両足を縄で縛られていた。
ナナはゆっくりと顔を上げ、俺を見る。
そして一粒の涙を流した。
「リク...さん...?」
「助けに来た!今すぐここから出るぞ!」
俺は持っていたナイフでナナを縛っている縄を切る。
「...夢みたいだ...」
ナナは小さくそう呟く。
「え?」
「助けて欲しいって思ったら...本当に来てくれた...」
「当たり前だろ」
俺はナナを抱き上げる。
「ナナが助けを求めたら、俺は絶対助ける」
俺の言葉にナナは笑顔になる。
「...ありがとう」
そして俺はナナを抱えながら部屋の外に出る。
周りに誰もいないコトを確認し、建物の外へと向かう為に歩き出した。
「反抗したって聞いたけど、何があったんだ?」
歩きながら俺は気になっていたコトを聞く。
ナナは一度目を伏せ、そして意を決して話し出す。
「昨日のコトです...」