エンドロールは救いの詩を

『裏門OKです』
無線から声が聞こえる。
裏門から攻める仲間達が配置についた報告だった。
その後すぐ、建物の周りを監視する部隊も配置についたと無線が入った。
正面から攻め込む部隊である俺達も配置についた。
「正面もOKだ。俺の合図で同時に攻め込むぞ」
俺は一度深呼吸をする。
目の前の建物にキュースレーが、ナナが捕らわれている。
必ず救い出す。
俺の強い想いが銃を握る力を強くした。
俺は周りにいる仲間達を見る。
皆覚悟は決まった顔をしていた。
俺は無線のスイッチを入れる。
「お前ら、行くぞ!」
俺の声に仲間達は一斉に走り出した。
建物前に居た警官は6人。
真正面部隊だけでも20人居る。
警官たちをすぐに倒すコトは出来たが、その内の一人が何かのスイッチを押すコトを止められなかった。
そして唐突に鳴り出す警告音。
『緊急警報。緊急警報。侵入者発見。侵入者発見』
侵入者は紛れもなく俺達のコトだった。
たとえ何と言われようとキュースレーを救い出す為に俺達は突き進む。
そう思いながら建物内へ入ると、警告音によって駆け付けた大量の警官が現れた。
そして放たれる弾丸。
警官も仲間達もそれぞれが倒れていく。
倒れた仲間を横目に見る。
それでも俺は立ち止まるわけにはいかなかった。
「救出が最優先だ!分かってるな!」
「おう」
俺達は警官を倒しながら前に進んでいく。
『ボス、今どこにいる?』
聞こえてきたのは裏門から入った仲間の声だった。
「まだ入り口付近だ。どうした」
『檻の鍵を手に入れた。入り口をまっすぐ行って突き当たりを右に曲がった所にいる。来れるか?』
「分かった。行く」
そう言って俺は走り出す。
俺と一緒に入った仲間達が上手く警官を足止めしてくれた。
そのおかげで俺を追いかけてくる警官はいなかった。
俺は走った先で鍵を持った仲間と合流する。
「鍵の束が2つあった。俺も開けていくから、ボスはこっちを使ってくれ」
そう言って俺に鍵の束を差し出す。
見た所、全く同じ鍵の束だった。おそらく本物の鍵の束とそのスペアキーの束なのだろう。
「あぁ、ありがとう」
そう言って俺は鍵の束を受け取る。
そして俺達は二手に分かれて走り出す。