俺は廃墟のビルの中の一室にいる。
外から見ればボロボロのこのビルだが、金庫があるこの部屋だけは比較的綺麗だ。
金庫の中を探ろうと訪れたが、結局開けても何もなかった。
ここに居ても仕方ないと思い、帰ろうと振り返った時俺の目の前に急に人が現れた。
「チッ」
俺が銃を出すよりも、目の前の奴が引き金を引く方が早かった。
俺はそのまま床に倒れる。その様子を確認した敵は走って逃げて行った。
あー、敵マフィアのやつだったなーと心に思いながら、キュースレー連絡用の機器を手探りで見つける。
そして救難信号を送るスイッチを押して、俺は助けが来るまで何もない天井を眺めるコトにした。