それから。“彼女”が眠る場所へ目印をして、後日引き上げ作業等はするということになった。


「ヒナタくんっ」

「はいはい」


 そして、二人でそっと、その場所へ手紙を送る。これが、やりたかったことだ。
 届くかどうかなんて、常識で考えたらそんなもの届くはずもない。でも、最後のメッセージを届けてくれた彼女にもう一度。感謝を、送りたいと思ったんだ。