そしてあっという間に最終種目の全クラス対抗リレー。それには去年選ばれたチカくんとアキラくんが、今年も選出された。
「あんたは出ないの?」
いやあ、出てもよかったんだけど。わたしが出たら多分、いや間違いなく大騒ぎになるからね。その、速さ的な意味で。
「そのうち光よりも速く走ったりしてね」
「できたらかっこいいけど、そんなことしたら多分、わたしの体が耐えられないよ」
会話に若干ビビっているレンくんが横目に映るけれど、どうやらこの競技だけは流石に魔の手から逃れられたらしい。
そんな小さなことにクスッと笑っていると、いよいよ最後の競技が始まるみたいだ。……二人とも、頑張れっ。
『位置について。用意………………』
パンッ――――……!



