【……戻ったかどうか、確かめたら、いいんじゃない?】
そう言ったのは、他でもないあなたでしょうに。
「言った。確かに言ったけど、誰も全部だなんて言ってないから」
頑なにキャミソールとショートパンツは脱いでくれなかった。なんならスカートは脱いでくれようともしてたけど、それは敢えて遠慮しておいた。この状態の方がなんかちょっと……いいから。
まあこれで十分。そして頭の先から爪の先まで、じっくりと確かめさせてもらった。……ん。痩せこけてたのが嘘みたいに元通りになってほんとよかった。
「ままま、満足したでしょう……!?」
「今のでどう満足しろと」
そしてスイッチを入れ替え、すっと太腿を撫でれば大慌てで彼女は阻止しようともがいてくる。
「んんっ」
けれど、今にも叫び出しそうな可愛い唇は塞ぎ、止めようとしてくる手もそっとベッドに縫い付ける。
深く……深く、口付ければ次第に彼女の体からは力が抜け、甘く鼻にかかる声が漏れ始める。見計らってキャミソールの中へ。忍ばせおなかを撫でれば、すっかり油断していたのか体が大きく跳ねた。
「……かわい」
「……!?」
それがつい可愛くて。唇を離して耳元でそう囁けば、顔を真っ赤にしながらパクパクパク……。また金魚みたいになった彼女に小さく笑い、オレは再び熱い口付けを再開した。
彼女が止めないからと、調子に乗って胸元にキスをしながら肩紐をずらそうとしたときだった。
「ももも、もうダメ……!」
「えー」
真っ赤に熟れた顔で、一生懸命必死に手を伸ばして距離を取られる。まあ正直もうちょっと手前で止められるかと思ってたけど。
でもこれはこれでちょっと中途半端というか。ここまで来たならもうちょっと先に行きたいなというか。というかそんな顔見せられてここで止められると思ってんのかって感じだったけど。
「……し」
「し?」
「しっ、下着が今日のは全然可愛くないから本当に諦めてください申し訳ない勘弁して……!!!!」
「――ぶはっ」
そんな必死さについつい噴き出して笑う。
けれどそれもあっという間。すぐに意地悪心が擽られ、グイッとキャミソールの中を覗き込む。……相変わらずデカいな。
「ゆっ、ゆっくりでえー!!」
「……く、首。折れる……」
一瞬見えた半泣きの懇願。……しょうがない、ここは折れてあげるか。じゃないと先に首が折れる。
「じゃあ下着見なかったらいい?」
「そういう問題じゃないのっ」
「え? でも下着が可愛くないんでしょ? まあそもそもオレその下にしか興味ないけど。なんなら目瞑ったまま脱がしてあげようか?」
「そういうことじゃないのっ!」



