<それからちょっと気になったことが……>
「ねえ。一個疑問なんだけどさ」
「ん? ……疑問?」
「うん。あのさ、トーマに頼んだ仕事って?」
「……ん??」
「オレ、あおいにしか連絡取ってないけど。トーマからは、《濡れタオル持って来い》って言われたから来たけど……」
「……え」
「写真って? トーマが写真撮ってたの? もらおー」
「え? あ、あの、一個疑問なんですけど」
「ん?」
「……わたしの、制服&エプロン姿の写真とかって、持っておられます?」
「……持ってないけど。え? 撮っていいの?」
「別にダメではないけど……持ってないんですね?」
「欲しいとは思いますね」
「…………」
「……ん? どうしたの?」
(とーまさんっ。結局何がしたかったんですか……っ)
その頃、部屋に戻ってきたトーマは、実は葵がいろんな人たちといるところをこっそり撮っていまして。
「……これ、よく見たら葵ちゃん、いろんな奴とイチャついてない? ……日向には黙っておくか。葵ちゃんのために」
撮った写真を見ながらそんなことを言っていましたとさ。
<弁護する前にされるかも知れないの巻>



