すべての花へそして君へ①

 ――――――…………
 ――――……


「――んはっ」

「まだしたい」

「死ぬ! 本当に死ぬ! 勘弁して!」

「えー。……だって顔真っ赤じゃん。物欲しそうな顔しちゃ」

「これ本気で死にそうだったからだってばっ!!!!」

「……だったら、予約分受け取ったら思う存分してやる」

「そ、れは。……わ、わたしだってしたくないわけじゃ」

「やめてー」

「えっ!? ど、どうしたんだ!」

「そういう無自覚でオレの心臓さん攻撃してこないでー」

「え」

「ばかばかばかばか」

「……ひなたくん」

「……なに」

「顔、赤いね」

「あおいよりはマシ」

「そんなことないよ。ひなたくんも、しんどかったんでしょ」

「今ここでオレが死にそうになるまでキスしたら、間違いなくあんた死ぬよ」

「うえっ?!」

「嘘。ごめん。なんでもない。今ちょっといろいろダメージが大きいからほっといて」

「……ひなたくん」

「……だから、なに」

「顔真っ赤っかだね」

「……うるさい」