すべての花へそして君へ①


「わたしもね? もうみんなわかってくれて、それでいて助けに来てくれたんだってわかってる」

「うん」

「それでも一度はちゃんとごめんなさいって言葉にしておきたいし、ありがとうございましたって感謝を伝えたいんだ」

「……うん」


 何度も話をしたけど……それでも。オレは、謝ることしかできないと思っていた。


「だからね? わたしと一緒に、皆さんとお話ししに行こ?」

「……うん。便乗、することにする」


 やっぱりこいつには敵わない。オレはいつも、こいつの言葉に救われる。こいつがいるから。オレはまた、ここから前に進める。


「……あり、がと」


 小さく零した言葉ごと。オレごと。やさしく包み込むように抱きしめてくれたあおいが。やっぱりどうしようもないほど好きだ。