女王卑弥呼



 私等殺してしまえが、口癖になって来た頃に吉報が入る。

一木…生きてたか…。と…。

久々の夫の会話だった。

みゆをやった刑により、隣国によって隣国に囚われていた。

身柄確保ー!と叫ぶあの人達がなんとも滑稽で、不愉快で、有り得ない程冷酷で、残酷だった。

夫の打首が決まった。

怖すぎて泣いた。

「異存は、ないな」と、確認させられた。

「はい」と、言わせられた。

私は、何を喋っている?夫を殺すのに同意しますかなんて…滑稽な話は、ないぞ。意味が分からない。私が言いたい言葉は、今すぐこの縄を外し、夫の元へ私を運んで行け!なのにどうして「はい」と言わせられた?何故言葉が出た?まさか、洗脳か…?と思った時だった。

「そこまでだ」と、「新谷が言った」と、家臣が言った。

そういうことかと思った時だった。

みゆが出てきて、「好きだ。夫がいたこと等知らんかった」と言い出した。

「それを言うなら…」というのをやめたのは、知らんのか。馬鹿なのかと思ったからだった。妥当だった。

夫ではなく…妻だろうと…。その言葉を知らんということは…。

ここから私、満理奈の推測が始まる…。