女王卑弥呼

 ずっと秘密にしてた。

あからさまに責め立てられていた。みゆさんがいた。怖すぎて泣いた。

みゆさんは言った。「皆殺しにしろ。さもなければ、卑弥呼を殺す」と…。バレていたと思った。私が本物の卑弥呼だと…。

この時まだバレていなかったなんて知らずにいた。

「まだ…生きていたい」と、言ってしまった。

夫の死体を見せられて10時間も経っていた。

怖すぎて泣いた。

痛かっただろう。怖かっただろう…どんなに辛く、どれだけ堪え続け、恐怖に打ち勝っていたかと思うと泣けて来た。

「夫の名…」その時だった。ミルクと言って、口紅に気付いた時だった。

「これは、姉の…」梅の物だった。姉えりなのではなく…。だが、えりなもグルで犯人。そんなことは、分かっていた。

えりなが満理奈の夫である尭行を抱こうとするのも理由は簡単。母が教えてくれた。「理由などありません。好きだから抱くのです」と…。でもどこか切羽詰まってるようで…聞いてみた。「どうして切羽詰まってるの?」と…。すると…「初めてね。いいでしょう。私に質問をする等と勇気のある行動ね」と、褒められたことは、秘密にしておいた。母との約束でもあった。

「このことは、言わないこと」という…母の遺言として今でも誰にも言わずにいた。この小説を書くまでは…。

1,000年以上も溜め込んだ。

私の勝ちだ。