運と運命

次の日、身支度をして最寄り駅である黒橋駅へ向かう。電車に乗り込むと、やはり人が多くて、席は空いていなかった。

電車の扉にもたれ掛かり、景色を見ているとふと、昨日の彼を思い出した。結局名前は聞けないままでいる。もしかすると今、時間が合っていれば同じ電車にいるかもしれない。そう思って、視線を左右に動かした。

すると、昨日の彼が目に入った。
その横には赤髪と黒髪が特徴の2人の男子高校生が一緒に居た。友達なのだろうか?

話しかけるか迷った気持ちも少しあったが、楽しそうに笑いあっている彼の姿を見て話しかけることはしなかった。

暇つぶしにでもといつも通り本を読んでいる間に電車が学校の最寄り駅に到着し、学校に着いて教室に入ると、私の親友である櫻井沙綾(さくらい さあや)が挨拶をしてきた。