そのまま電車に乗り込むと、昨日の放課後のようにまたもや席は少し空いていた。そうした疑問を私が抱いているうちに彼は先に椅子に座り、カバンを膝の上に乗せる。すると、私に向かって手招きをしてくれた。彼に聞きたいこともあったので、話すためにも私は彼の隣に座った。
しかし、いざ話そうとするとなんと声を掛けていいのか分からず、無言の時間が続く。
(でも、聞くなら今しかないよね…。沙綾にも応援してもらった以上、ここで声を掛けなければ何だか罪悪感が……)
「あ、の…!」
「…?はい」
「お名前、なんて言うんですか…」
勇気を振り絞って、彼に聞いた。
緊張から声が小さくなって、後半はほとんど聞こえなかったかもしれない。でも、伝わっていることを願うのみ。
「僕の名前は、川橋翠です」
「…!」
その名前を聞いた瞬間、一気にモヤモヤとした気持ちが晴れた。やっと、答えという名の宝箱に手が届いた。まるで宝箱を開いた瞬間、宝物が視界を照らすように私の頭の中に幼い頃の記憶が流れ込む。
しかし、いざ話そうとするとなんと声を掛けていいのか分からず、無言の時間が続く。
(でも、聞くなら今しかないよね…。沙綾にも応援してもらった以上、ここで声を掛けなければ何だか罪悪感が……)
「あ、の…!」
「…?はい」
「お名前、なんて言うんですか…」
勇気を振り絞って、彼に聞いた。
緊張から声が小さくなって、後半はほとんど聞こえなかったかもしれない。でも、伝わっていることを願うのみ。
「僕の名前は、川橋翠です」
「…!」
その名前を聞いた瞬間、一気にモヤモヤとした気持ちが晴れた。やっと、答えという名の宝箱に手が届いた。まるで宝箱を開いた瞬間、宝物が視界を照らすように私の頭の中に幼い頃の記憶が流れ込む。
