クールな同期は、私にだけ甘い。


ある日の、新しいプロジェクトの企画会議。蓮が作った資料を広げ、真剣な顔で私に尋ねてきた。

「このターゲット層のニーズを深掘りすると、琴音のデザインで、もっと顧客の心に響かせられるはずだ。どう思う?」

蓮の瞳は、私に真っ直ぐな期待を向けている。

「んー、具体的にユーザーが、どんな場面で『感情的な繋がり』を求めるのか、もう少しサイト内でゲーム感覚で楽しめるような工夫が必要だと思うの」

「例えば?」

「そうだなあ。クイズに答えると地域のおすすめ情報が出てくるとか、ユーザーが参加できる仕掛けを増やすのはどうかな?」

私が意見を述べると、蓮は小さく頷き、すぐにメモを取り始めた。

「なるほど、それも面白いな。ユーザーがただ情報を見るだけでなく、体験することで記憶に残る。琴音らしい発想だ」

私のアイデアが蓮の論理をより感情的な側面から補強し、彼の戦略が私の創造性を現実的な形へと昇華させる。

まるでパズルのピースが完璧にはまるように、私たちは互いの強みを最大限に引き出し合った。

私たちが組むプロジェクトは次々と成功を収め、社内での評価もますます高まっていく。

その過程で、蓮と意見がぶつかることもあった。

「琴音、それは予算的に難しい。もう少し現実的なアプローチを考えないと」

蓮が冷静に指摘すると、私は思わず反論する。