たくさんの大きなビルが建ち並ぶ都会。
その一角に一際目立つビルがある。
____________今、国内でもっとも勢いのある芸能事務所「NEXT FLOWER」が所有するビル。
他のビルとはまた違うキラキラしたオーラを発するそのビルには今をときめく大人気のタレントやモデルが映し出され、多くの人の注目を集めていた。
そんなすごい建物の最上階の一室で中学2年生の私、花見莉音は緊張した表情でソファに座っていた。
私の向かいのソファに座っている女性は、NEXT FLOWERの社長であり、私のお母さんでもある。
私は今日、お母さんに呼び出され滅多に来ないこのビルに来ていた。
「お母さん、私にお願いってどうしたの?」
今までどんなに辛いことがあっても私の前では一切弱みを見せず、ずっと笑顔だったお母さん。
そんなお母さんが泣きそうな表情で私を頼ってくるってことは、何か大変なことがあったってことだよね。

