CLOVER

「…あ、えっと、初めまして。
早崎優花と申します」

私が慌てて頭を下げて自己紹介をすれば
先程まで寝ていた彼はゆっくりとソファから足を下ろして立ち上がり私の方に近付くと

「へー…中々可愛い子じゃん？」

緑の眼…カラコンだろうか。
女の子のような丸い大きな眼とその色が特徴的な彼は
ニコッと笑うと


「僕の名前は、川口凪(かわぐちなぎ）。
凪って呼んでいいからね？よろしく」


そう言われ手を差し出された。