狭い路地の先にあった扉の向こうは
予想に反してとても広く綺麗な部屋の作りになっていた。

廊下を歩き、リビングのような部屋に出れば
そこには1人…ソファで寝ている方がいて


「優花、ちょっとごめん」


高坂君はそう言って私から少し離れると
ソファで寝ている方に声を掛けて起こし
何かを話していた。


少ししてソファで寝ていた方は起き上がり
私の方を見ると目を見開かれ

「…蒼のオンナ?」

何だか凄くびっくりしたような表情をしていた。