「高坂君、」

私が高坂君の名前を呼べば
握られる手の力が強くなり...

「優花、外であんまり可愛い事を言わないで」

そう言われたかと思えば


「…ホント可愛いすぎて理性失うからさ。
優花に嫌われたくないからね…」


そう口にした高坂君の耳は真っ赤に染まっていた。


「…はい」


その意味を理解した私も
そんな高坂君が愛おしいと思いながら
手を握り合いながら一緒に歩いた。