…恋愛に対して免疫が無さすぎて困る。
いちいちこんな事で過剰に反応してたら
高坂君も困るだろう。

私はうつ向きながらそう思っていれば
高坂君が近付いてくる気配がし
ゆっくりと顔を上げれば

「優花は学校以外ではいつも髪を下ろしてるの?」
と聞いてきた。


私は突然のその質問に戸惑いながらも


「…いや、今日は高坂君に会うから、
ちょっとでも可愛いく見られたくて、」


おそらく今の私の顔は真っ赤だろうが…
素直にそう答えれば


「…」


高坂君の顔も若干赤くなっており

「…とりあえず行こうか」

高坂君はそう言うと、私の手を取り歩き始めた。