「…今日もCROVER の会議なんですか?」


「まぁ…ほとんど毎日あるようなもんだけどね」


"CROCER"
それは高坂君が属している暴走族の名前。


「高坂君は忙しいですね…。
あんまり無理はしないで下さいね」


私が何気なく少し笑いながら言えば
高坂君は少しだけ身体を離し私の顔を見ると


「優花の笑った顔、めちゃくちゃ可愛い」


そんな甘い言葉を口にされ
自分の頬に熱を帯びるのが分かった。