探偵男子たちが強すぎる

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「──ユウリくん六時、紫音くん四時来てるよ」

「助かるよ」
「ありがと先輩っ」

目の前の不良くんを倒しつつ、感知した不良くんの方向を伝えながらグラウンドでの乱闘は、開始から圧倒的人数差があっても、個々のステータスが高いから順調に倒し続けることが出来ていた。
でも……グラウンドにいる子たちを倒しても減らない。いくら倒しても校舎から流れてきているから。

「このままずっと校舎のやつらも入れたら、動きにくくなるな」
「せやな、足場も悪くなってくるし」

「なら僕とヒバリで少しでも校舎側を──」

ユウリくんが校舎へ行こうとすれば、ヒバリちゃんも反応し体を向けるも、咄嗟に壱弥くんと紫音くんが止めに入った。

「待てユウリ!」
「これ……僕たちの分散が目的なのかもしれないよ」
「分散やて?……なるほどな。校舎側とグラウンド側に男共配置したのは」
「蓮佳の感知を無効にするためだ」

わたしのことを……これも白河くんの采配なのかな。

「そうか僕やヒバリ……皆が何手にもわかれ、場所が離れてしまえば」

死角の敵を伝えられなくなる──
でもこのままじゃどんどん足場は悪くなって、流れてくる子たちも尽きるまで出てくる。

「校舎の中は動きの範囲が制限されるし、怪我のリスクが高まる。中での相手は避けろ。少し移動しながらアイツら全員グラウンドで倒すぞ」
「ほなら、感知圏内から出んようにうまいことグラウンド側、校舎側にわかれよか。でもレンちゃんは変わらず中心な」

迷うことなく指示を出してくれる壱弥くんと夏音くん。誰がどっち、なんて言わなくても自然と二手にわかれていくメンバー。
これでまたいい方に戦況が変わるはず。