探偵男子たちが強すぎる

「朝は(いさぎよ)く帰ってあげたけど、キミが背中に目ん玉ついてる女の子だよね。朝、目合った時にこの子かも!?ってビビーン!ときたもんねー」

背中に、目ん玉……?ああ、そういうこと。わたしの敵感知のことをこの子は言ってるんだ。

「だったら何なわけ。やる気なら俺は全然いいけど?」
「……あ、勘違いしないで?ボクは別に今ここで暴れようとしてるわけじゃないから。一個伝えたいことがあってさ」

伝えたいこと?
男の子はそっと壱弥くんと夏音くんの間から見えるわたしを指差しながら、フードを被り直す。

「……キミが欲しい」

──!?

「欲しいって、どういう意味ですか」

こんな低い声、紫音くんから聞いたことがない。

「そのままの意味!だってこの女の子がいたら、うちの仲間くんたちもケンカ上手に出来そうだもん。死角なし!どう?今仲間になっちゃう?なっちゃう!?」

回り込んでわたしへ寄ろうとする男の子。

「おいコラ、ウチの未来の嫁さんに触んなや」

『およめさん?』

夏音くん以外の全員が一瞬にして首を傾げる。

「ふざけんな。いつそんなぶっとんだ話になった。蓮佳は俺のなんだけど」
「ウチ!」
「いやおれのー」
「ぼっ……参加したい気もするけど、絶対今その会話する時やないからやめや先輩ら」

紫音くんだけがこの場で騒ぐ輪に入りそうなところで留まってくれた。やっぱりしっかり者だ……。

「……ふーん、なるほど。キミたちもその子必要なんだ?なら、ボクたちに負けた時は──その子……頂戴(ちょうだい)