探偵男子たちが強すぎる



「……もういいや。どーせ会うことになるんだろうし、楽しみはとっておくことにするよ。ボクってばいい子っ。んじゃ、ばいばーい星原のみんなー!元気にべんきょーがんばれー」

男の子は手を振ってスキップをしながら帰っていく。その姿が遠のいたのを見て、対応した白河くんに挨拶して校門を通り過ぎていく生徒たち。
あの子……カッパの意味はわからないけど……うすい桃色の髪に、茶色い目が大きく可愛らしい顔立ちで小柄な男の子だった。
でも……会うことになる、とはあの子もわたしたちがめぐるどこかにいるということ。

「はー密集してた空気が新鮮になったね、レンレン」

今いた生徒のほとんどが校内に入ったのを見て、白河くんは校門の横にしゃがみ込んだ。

「白河くんっ」

わたしと静空くんは、白河くんのもとへ駆け寄り、視線を合わせるため一緒にしゃがむ。
そっと静空くんが白河くんの肩をぽんぽんと優しく叩いた。

「おつー会長」
「……あはは、ありがとう。どうにか学園内に彼を入れず、誰もけがせずに済んだから……安心してしまって」
「白河くん、冷静だったね。さすが生徒会長」
「そんなこと……でも、ありがとう」

手を貸して白河くんを立ち上がらせると、お寝坊さんたちと紫音くんが歩いて来た。

「三人とも、今ね──」

「ああ、知ってる」
「え?」

今のことを説明しようと思ったら、壱弥くんは頷き、三人とも隙間から見ていたと言う。

「蓮佳先輩が出た後、誰が先輩に追い付くかってこの二人が勝手に勝負し始めて、僕も巻き込まれてさ。……ほんといい迷惑」
「とか言いながら本気ダッシュかましたの誰や!」
「僕。というか早く行かないと──」

言いかけた矢先にチャイムが鳴った。予鈴ではなく本鈴と知り、話は後ということで全員ダッシュすることになった。