探偵男子たちが強すぎる

だから走って人の間を抜けていくしかないかも。そう思いわたしは走り出した。

「え、うっそーん……おれも行かなきゃ行けないパターン?」

静空くんもゆっくりでも走ってきてくれるみたい。どんどん静空くんの足音が遠のいてるけど、わたしは先に人集りの中に入り、うまいこと抜けていく。割とあっさり、生徒たちの間を抜けきり先頭の方へ出ることに成功。

そしてすぐ白河くんが向き合っていた相手に目をやると、ものすごくカラフルなカッパを耳付きのフードまで被っている男の子がいた。

「星原に強い子がいたって聞いたんだけど、早くその子達連れてきてくれない?ボク会いたいの」
「……それは、本当に星原学園の生徒という確信があって君はここに来たのかな」
「だから来たんだよ。じゃなきゃボクがわざわざ、こーんな広くてきれーな学校に来るわけないでしょっ?」

強い子、っていうのは考えずとも分かるけど、今日……晴れてるのにカッパ?
つい、空を見てしまいそうになった視線をカッパの男の子へと戻す。

「あーあ、なんだか人増えてきちゃった。せっかく朝早く起きたからここまで来たっていうのに。あーあ、つまんなーい」

校門が通れないため、増えてきた生徒たちを男の子は見渡し、不機嫌そうにため息をついた。
キョロキョロとしてこちら側にも視線が向けられた時に、はっきりと見えた男の子の顔。
一瞬、目が合ったように感じたけどわたしは微動だにしなかった。