探偵男子たちが強すぎる


放課後や土日にヒバリちゃんたちが遊びに来たり、ショッピングしたり極普通の生活を楽しんでいたわたしたち。
この日も放課後待ち合わせ、遊びついでにって言うと聞こえが悪くなるけど、せっかく全員いるんだからナワバリ観光していこうという流れになった。

「まだユウリの実力は見れてないから、丁度いいだろ。今日は有栖川兄妹に動いてもらうからな」
「うん。頑張るよ」
「アタシ、蓮佳の感知能力も見てみたいなぁ」
「今日はそんな人数いないから、どうだろうねーでも乱闘中のレンレンはかわかっこいいぞー」

どんな感じ!?と、前を歩くヒバリちゃんたちは興味津々。

「少ないなら、あんまり出番ないかもですね僕ら」
「それは二人を見てからやけど、紫音もレンちゃんもいつでも動けるようにしててな」
「はーい」
「うん」

人数は少なくても、感知磨きとして気を引きしめないと。スキルアップするために。


──向かった先は廃校寸前の学校。だから人数が少ないらしい。
校舎は中々にボロボロで木も草も花も、枯れていて、正直不気味だ。

「うん、こりゃ倒したら完全に廃校決定だね」

もう恒例のようにわたしの後ろにいる静空くん。

「でも中に乗り込むんか?ここで待っててもしゃーないやろ?」
「甘いよノンノン。これがある」

静空くんはポケットから、洗面台にあったヒヨコを手にした。しかも色違い。
これを鳴らして校舎から不良くんたちを呼ぶ作戦らしい。

「ここで鳴らすつもりかよ……お前ら耳塞いどけ」

ヒバリちゃんたちはアラーム音を知らないから不思議そうに耳を塞ぎ、知っているわたしたちはすぐさま塞いだ。

「じゃ、いっくよ──」