探偵男子たちが強すぎる


──リーダーを待つ間、警戒しつつも枠内の不良くんたちを全て外に出していた。

「にしてもレンちゃんの感知ええなぁ。おかげで怪我せんし、助けにも入れる。一石二鳥も三鳥もなるで」
「うん。蓮佳先輩の声で反応出来たしね」
「四時の方向ってのも的確だったしな。シズの作ったやつもいい感じに機能してる」
【わーい】

三人とも褒めてくれるのは嬉しいことだけど、
もっと余裕を持って伝えられるといいなって思った。これは依頼解決までの……反省点であり課題になりそう。

「それに紫音、さすが破壊神やわ。人ひとりをあんだけの距離まで投げるとかあり得へん」
「……あれありなわけ?気絶中のやつ投げるって」
「手元に倒れてる奴しかいなかったから。一番手っ取り早かったんだよ……って、先輩ら。あれ」

何を指すのかは聞かずとも分かり、紫音くんが指した方向へ視線を向けると、

「アイツだ」
「親玉見っけたで!」

真っ黒いパーカーを着てフードを被った子が校舎裏から出てきた。

「俺が行く」
「何言うてんの、ウチや」

しかし、リーダー相手は譲らないとこんな時まで壱弥くんと夏音くんはもめだす。
それを見て、紫音くんはため息をつき二人を払うようにして言った。

「面倒だから……二人で行ってくれば?あの親玉倒した方が勝ちってことに変更で」

「よっしゃそうしよ」
「それでも俺勝つから」

お互いに張り合いながら二人は歩いていく。

校舎の中は静かになり、わたしと紫音くん、そして静空くんは壱弥くんたちを見守るだけとなる。