探偵男子たちが強すぎる

視界がひらけ、やる気十分の紫音くん。キリッとしてるけど猫のヘアピンをしたから、いつもよりも可愛いさが増してる。

「おー!ぎょーさん、きよったで!」
「この枠から出ないようにしろよ」
「了解です」

夏音くんと紫音くんは一足先に枠の前方へ。

「……蓮佳も無理はしないこと。俺らが近くにいるんだから。いいな?」

そう言われ、わたしが頷いてみせると壱弥くんも頷いて前方へ走って行った。わたしの立ち位置は枠の真ん中より下くらい。三人との距離を保ちつつ、立ち回る。

【三人とも行っちゃったし。ねぇおれ本当にパンチとか出来ないから。誰もこっちによこさないでね?】

前方で乱闘開始した矢先に、静空くんの声がイヤホンを通し入ってきた。……これ、全員に話してること聞こえてるんだよね。

「外には出ないと思うけど、努力するよ」

──あ、こっち来ちゃった。

三人の間を抜けて、どんどん不良くんたちがこちらに走ってくる。その中の何人かは壱弥くんたちにつかまって倒されてるけど。

【レンレン怖くないの?この人数。しかも皆男子だし】
「流石にこんな人数相手にしたことはないけど……」

なんて、話してるうちに──

「何ブツブツ言ってんだよ……!!」
「勝手に入ってきやがって、舐めんな!」

左右から殴りかかってきた二人……を、ギリギリのとこで避けて相打ちにさせ、二人を思い切り押して地面へ伏せた。

「……っと、怖くないかって話だよね?わたしはこの通り怖くないよ」
【何今の……かっこよ。ときめいた、おれ】
「ありがっ……と!」

静空くんと話しながら、次々とやってくる気配をのす。あっちの人数が多いから一人を一、二手で倒さないとこちらがすぐ囲まれてしまう。

──囲まれたとこで、感知出来るからいいのだけど。