探偵男子たちが強すぎる


今回は丸々学校一つを倒すためにやってきたわけだけど──やっぱりまだ下校していない時間だからか、ナワバリの境界線をまたいでも誰も絡んでこないまま不良校へと到着した。

遠くから見えていた校舎もグラウンドも荒れに荒れてることは確認出来ている。それと、

「ビンゴやでシズ。校内は生徒でいっぱいみたいや」
「下校には早すぎるしな。全員がいないとしても今日にして正解だった」

校門前に立つわたしたちに、騒がしい不良くんたちがぞろぞろと気付いていくのが見える。
そんなのはお構いなしに、先頭の壱弥くんと夏音くんに続き、わたしたちは校門からグラウンドの敷居をまたいだ──
その瞬間、ざわついていてた校舎からの声がピタリとやみ、いくつもの視線がよりこちらに刺さってきた。
窓から身を乗り出し、帰れだの身の程知らずだの……やじを飛ばしてくる子ばかり。

「おぉーおぉーこれはなかなか壮観やなー!なんかアイドルにでもなった気分やわ、この注目度」
「いや、アイドルはこんな威圧的な視線浴びないだろ」
「……めっちゃ見てくるんですけど」

何故か嬉しそうに見渡す夏音くんと冷静な壱弥くん。威圧感ある視線をにらみ返す紫音くん。

「こわ……おれ鳥肌でた。見てレンレン」

そして、またわたしの後ろへ身を隠す静空くん。